【真夏のカブ一人旅!】秋田から九州まで行った話|六日目・台無しの阿蘇山観光から天草まで

佐多岬でのカブ

九州上陸から3日目。人生で一度はあの雄大な阿蘇の景色が見てみたいと思い、今回の日程ではかなり楽しみにしていた阿蘇山観光パート。

雲行き

この日はとてもワクワクして目を覚ました。狭いカプセルホテルながらもぐっすり眠れ体の準備もオーケー。

なんといってもこの旅といっても過言ではないくらい楽しみにしていたあの阿蘇山に行けるのだ。日本離れしたあの雄大に広がる草原を見たかった。

気持ちよく快晴になることを期待していたが、そんな都合のいいこともなく天気予報は小雨。外に出てみても黒い雲が広がっていた。

どうしようもないので、コンビニで朝食を買い食べたら出発。阿蘇までは1時間もかからない。

阿蘇山の坂道にも入り、順調に近づいていると小雨が、一回留めて合羽を着る。「まあまあ、これくらいで済めば許容だろう」といった具合。なんだか嫌な予感がしてくる。

視界

だんだんと登っていくと霧が出てきた。周りの木々と相まってジブリみたいでいい景色だなぁとのんきに多に死んでいたがドンドン霧が濃くなっていく。

阿蘇の深い霧

ついにも何も見えなくなってしまった。本来ならここら辺から美しい絶景が広がっている…はず。だったが途中からこんな具合だからその景色は見れていない。

ここまでくると景色どころでなく、走るのすら緊張するレベル。とにかく目的地の大観峰展望所へ向かう。晴れるかなー晴れないかなー。

展望所についた。晴れてない。ここまで来たんだから、とカッパのまま絶景ポイントに行ってみる。

霧に包まれた大観峰

ここまで何も見えないと面白くなってくるし、ショーシャンクみたいなポーズにもなる。一番楽しみにしていたってのにこの仕打ちは何だ、いったい僕が何をしたっていうんだ。

どうしようもないので、胸いっぱいに霧を吸い込んで広がるカルデラを想像し展望所を去る。せっかくなのでお土産は買った。

することもないので、南に阿蘇を縦断し今日の宿のある天草へ向かう。展望所から下ると、ちょうどその展望所の高さから霧がかかっていた。

阿蘇の霧の境目

いやぁ、こんなこともあるんだなー。「ま、ちょっとでも見られただけましかな。また来るか」そう思いながら走る。

曇っていてもこんなに気持ちいいんだから、晴れていたらどれほどだろうか。

下部と阿蘇の牛

反対のカルデラのふちに上り、時たま見える牛さんに癒されながらカブを流す。相変わらず上の方は霧と小雨で、何も見えないが下りに入るとなかなか見ることのないような景色が見れてきたかいがあった。

天草へ

阿蘇山を堪能?できたので、今日の最終目的地の天草市まで行く。熊本を過ぎればほぼ一本道なのでは室ことに集中できそうでうれしい。

天気も良くなってきてさっきの霧がうそのよう。昼から結構時間が経ち、昼飯には半端な時間なので休憩所で軽羹とプロテインを補給して宿まで行ってしまうことにした。

天草までの海岸

それにしてもなんと美しい海岸だろう。ほかのところでは、多くの家族連れが潮干狩りを楽しんでおり、とてもいい光景を見させてもらった。

天草後藤野の美しい島々もしっかり目に目に焼き付け、市内に入る、その時目の前が雨のカーテンのようになっているではないか。

大急ぎで合羽を着るもあまりの激しさにかなり濡れてしまった。幸い夕立ですぐに晴れたので、キリスト教の墓地を見て今日の宿へ向かった。

ここが泊まる民宿。朝食込みで4500円ほどとリーズナブルながら新しくとても居心地のいい宿だった。

民宿 花月

荷物を置いたら夜飯を探す。近くに飲食店はすくなく、コンビニでもいいかと思ったがここまで来たので、海鮮を食べたかった。

とゆうことで勇気を振り絞り居酒屋っぽいところへ足を踏み入れる。ガッツリ居酒屋智異った雰囲気で、時間も早く客がいなかったので余計に緊張。

メニューを見ると海鮮丼があった。1600円。たけぇー。でも一回くらいケチらず食べてみようと思い注文した。

天草の海鮮丼

出来上がったものは何とも豪華、昼をろくに食べてないのではすぐしょうゆをかけて食べた。

感動した。これが本物の海鮮丼か。まさに魚が生きていいるとはこのこと。内陸では味わえない新鮮さ。しっかりと歯ごたえがあり、身がぷりぷりしている。うますぎる。

一瞬で食べおわってしまったが、1600円の価値は大いにあった。

身も心も満たされて宿に戻りその日はぐっすりと眠りについた。