【雪道の走り方】事故らないために雪道走行で気を付けるべきこと

雪道の走りかた、アイキャッチ 自動車情報

慣れていても何が起きるかわからないのが雪道。逆にその慣れがあだになることも。

今回は、雪国育ち、かつ実際に事故ってしまった経験からその教訓をお伝えしていきたいと思います。

雪道に慣れていない方はもちろん、慣れている方も読んでいただいて走り方を再確認していただければと思います。

大前提

大前提として、雪道を走行するときはスタッドレスタイヤを履いてください。

新雪、凍結関わらずサマータイヤでは全くと言っていいほどグリップしないので、冬はスタッドレスタイヤがマストです。

僕の住む秋田県では、大体毎年11月から4月の終わりくらいまではスタッドレスを履きっぱなしの人が多い印象です。

念には念を、事故って修理に出すより、冬タイヤをケチらないで履く方が安上がりです。余裕をもってタイヤ交換をしましょう。

走り方

速度

まずは速度についてです。もちろん、車種や、履いているスタッドレスにもよって雪道での走行性能には大きな違いが出ます。

ですが、カーブでのグリップの限界や、万が一スリップした時の対応のしやすさを考えると、4,50㎞が妥当なところではないでしょうか。

このくらいの速度だとスリップしてもアクセルオフですぐ減速できるイメージですが、これ以上になるとかなり止まらなくなります。

雪道では何があるか予想できないことが多いので、決して焦らずゆっくり進みましょう。

走る場所

除雪車が通った後ならいいですが、時間が経つと道には轍(わだち)ができます。このわだちよっても走り方は少し変わります。

下の画像は深くありませんが、雪が積もると乗用車の腹が付くくらいの轍になっていきます。

わだち

一つ目は、わだちの部分の路面が露出してる場合。その場合は慎重にその轍をトレースするように走ります。この轍から外れるとハンドルが雪に取られ、姿勢の制御が難しくなることがあるのでしっかり轍通りに走るのが無難です。

轍から外れ、ハンドルがとられたときは、慌ててハンドルを切るようなことはせず、ゆっくり轍に戻りましょう。

二つ目は、わだちの部分の路面が凍結してる場合です。特に早朝や夜間に多く見られ、多くの車によって雪が圧雪されつるつるに凍結しています。非常に滑りやすく危険ですが、基本的には速度を抑え轍通りに走ります。

しかし上り坂やカーブなどで、タイヤのすべりを感じたり危険だと思った場合は、その轍から外れ新雪の上を走るのも手です。

凍結路面より新雪の方が圧倒的にグリップしますので、2WD者の登板などでは特に有効となります。ただし、雪に隠れた側溝などもありますので、十分道路を観察して走りましょう。

減速

雪道では減速の仕方も気をつけたいところです。現代の車の多くは、ABSが標準装備とはいえ強いブレーキングは車の姿勢を崩す可能性があります。

また不必要に強いブレーキだけでなく、通常のブレーキングや急なアクセルオフなどでも姿勢を崩す可能性があるので、できればゆっくりとアクセルオフしてエンジンブレーキで減速したいところ。

それに加えて軽ーくブレーキを踏む程度で止まる、その程度で止まれるような速度で走ることも重要です。

追い越し

冬の追い越しは本当に危険です。追い越すためにスピードが出るのはもちろんのこと、先に紹介した轍や道の真ん中にたまっている雪によってハンドルがとられます。

道の真ん中にたまってる雪は、寒いときは固く大きな段差のようになり、温かいときは泥のように抵抗があります。

追い越す場面は片方のタイヤずつ雪に乗り上げるので余計にバランスを崩しやすく、その上スピードも乗っているのでその危なさは容易に想像できると思います。

僕自身慣れてきたころに追い越しをしたことがありますが、車線を出るとき、入るときはハンドルがふらふらしっぱなしでタイヤも滑り、事故る寸前でした。

スピードが乗った上に不安定な路面の走行をする追い越しは、冬季においてとても危険な行為となります。

道選び

これまで書いてきた走り方ももちろん重要ですが、走る道選びも同じくらい重要です。僕がスリップして事故ったときは、きちんと除雪されない農道を走っていた時でした。

近場の移動で通る道がどんな風かわかっているときは綺麗に除雪されてる道を通ればいいですが、遠出するときはやはり国道を中心に広い道を選ぶのが無難でしょう。

また広い道を選ぶときもより人通りの多い方が安心です。仮にスリップやスタックをしても助けてもらえる確率が上がります。

ただ反対に、前方の車のスタックによって渋滞に巻き込まれる可能性はあります。通常あまり雪の降らない地域での降雪時は緊急時以外で歩かないのが賢明ですね。

常に危険のある雪道

今回は自分の経験ももとに、雪道での走り方を紹介してみました。

よく言われている、「急のつく操作はしない」というのはまさにその通りで、急ブレーキ、急なハンドル操作、急なアクセルオンは絶対に避けましょう。

そのためにも車間距離を多めにとるだったり、カーブ前ではしっかり減速するなど事前にできることはめんどくさがらずやっていきましょう。

また4,50㎞での走行や前の車が遅くてイライラしても事故るより絶対に早く家につけるので修行だと思いゆっくり走ってください。経験者からのお願いです。

これからも安全に気を付けて運転していきましょう!