【整備士はやめとけって本当?】整備士が合う人合わない人|3か月で辞めた僕が答えます

整備士のイラスト 雑記

「自動車整備士はやめとけ」
「整備士はきつくて給料が低い」
などネット上には整備士に対しての悪いことが多く目立ちます

それは本当なのか、そして整備士として長く働ける人とそうでない人の違いについても、実際に働いてみた経験から解説してみたいと思います。

ぜひ一度、整備士を目指してる人、整備士として働こうと考えてる人に目を通してもらいたいです。

はじめに

タイトルにある通り僕は新卒として外車ディーラーに就職し、3か月で辞職しました。

詳しくはこちらから

たった3か月でしたが、おそらく僕は整備士に戻ることはないかなと思っています。

今回はその理由をお伝えしたいと思っていますが、決してすべての人にやめろという訳ではありません。
どの職業でもそうですが、整備士も合う人合わない人がいます。

なのでどうか最後まで読んで整備士を目指すべきか、やめとくかしっかり判断して僕のように失敗しないでください。

やめとけな理由

給料面

僕の入ったのは1000万前後の高級車を扱う外車ディーラー。

手取りは20万を超え、「いうほど悪くないじゃん」と思いましたが基本給を見ると13万。国産ディーラーや民間の場合はもっと少ない可能性もあるでしょう。

会社側はぱっと見の給料をよく見せ、基本給を少なくすることでボーナスを減らしています。たった13万でどう安心しろというのでしょう。好きな車も買えません。

資格を取っても責任ばかりが増えるだけ、これから書く理由も加わるので正直やってられません。実家暮らしなら大丈夫でしょうけど、一人暮らしじゃきつすぎます。

残業

僕の店舗にはあまり客が来ません。そもそも僕含め4人、仕事も多くありません。

でも大体一人はちょっと時間を過ぎます。そこで問題になるのが同調圧力、みんな終わってるのに一人のためにただ待ってるだけの残業が続きます。
僕の向上には途中から、セルフブラック人間が入ってきたので余計残業が増えました。

休憩もろくに取れてないのに残業させられると心身ともにボロボロになってきます。

しかもこれで残業が少ない方だなんて、考えただけでぞっとします。

休日

6連勤で疲れ切った体を待ってるのは1日の休日。それで疲れが取れるはずもないです。

しかも土日ではないので家族は家にいません。僕のように一人暮らしだと、しばらく家族とは会えなくなります。
さらに仕事のスケジュールは決められているので休みも取りずらいです。

平日の人混みが少ないときに出かけられるのは利点ですが、ホワイト企業で平日休みを取ればいいだけ。
だんだんメリットに感じなくなってきます。

安全と衛生

会社にもよりますが僕のところはよくありませんでした。

特に声掛けなしでのリフト上げ下げや、エアでブレーキダストを飛ばす、ベルトサンダーでパッドを削るなど見てるだけで逃げ出したくなります。

こんな環境では、怪我や事故は時間の問題です。

体力

立ってるだけでも体力は使うもの。僕のように体力がないと、先輩方が体力お化けに見えてきます。

「いつ休憩すんだろう」なんて思ってると休憩なしで終わる日もあります。

20分も昼休憩が遅れたのに始まりは普通なのも当たり前。そんな状態で手洗い洗車9台とか死にます。

その日が終わるころには頭もぼーっとしてきます。

将来への不安

これはかなり大きかったです。

申し訳ありませんが僕には、60間近の先輩はいつもため息ばかり、陸運で見る多くの整備士はやつれ、だれもが疲れ切った顔で生命力が見えません。
僕はそうなりたくないと思ってしまいました。

かといって整備がしたいのに、フロントや営業をしてまでディーラーにいたいとも思いません。

現場を見ていくうちにどんどん将来が見えなくなっていきました。

整備が合う人合わない人

ここまで整備士にならない方がいい理由を書いてきましたが、それでもなりたい人がいると思います。僕自身「そんなこと言ったって大丈夫でしょ」と軽く考えていました。

そんな人のために、整備士として働くのが合う人とそうでない人の違いを紹介します。

合わない人

これは車が好きな人です。ただ、車といじることが50:50もしくは30:70くらいなら合う人だと思います。

でも車に乗る、見る、のように車を使って楽しむのが好きな人は絶対に整備士にならない方がいいです。
苦手な人間、不満の積もる職場、へとへとになって休日を迎えれば好きだった車でドライブに行く気すら起きなくなります。

好きな車に1日中触れるなんて幸せだなんて思ってましたが、エンジン分解などのやってみたい整備は映画の中だけ。
いくら好きでも先輩にねちねち言われながら作業するのを想像すると本当に嫌気がさします。

車が大好き=人の車の整備が好きではありません。

よく自己分析をして、車が嫌いになる前に整備には見切りをつけ趣味として精一杯楽しみましょう!

合う人

ズバリ合う人は、機械いじりが好きな人です。

機械が、ではなくいじること自体が好きな人楽しそうにやってる先輩は超めんどくさい作業(ボルト一本のためにすべてばらしていくような類)も「楽しみだな~」なんて言ってました。

学校や自分で車をいじっていて楽しいと感じていても、比較的簡単な消耗品交換と、エンジンや足回りなどの重整備は別物ととらえてもらった方がいいです。

僕は仕事といえど、人の車の整備完了までの道のりを考えるとどうしようもなく面倒で、それだったら別の仕事をして自分の車をコツコツ整備したいと思ってしまいました。

まとめ

今回は整備士はやめいた方がいい理由と合う人合わない人を紹介してみました。

合う人も紹介しましたが、ほんとにいじることだけが好きな人、金も時間もいらないし、体力や人間関係にも自信があるという人でないと厳しいと思います。

整備しか道はないと視野を狭めずにいろいろな道を探してみてください。

それでも整備しかやりたくないならやってみるのも手です。実際僕もやってみたことで、自分に合う仕事が見えてきました。

ただ私立の自動車大学校に200万も払ってとるような資格では絶対にないです。やるなら公立の専門校か、働いて自分に合うか様子を見ながら3級を目指すのがいいと思います。
苦しくてやめたいのに後戻りできないなんて悲しい思いはしてほしくないです。親も悲しみますし。

とにかく、整備士という仕事は今の段階では目指すべきものではありません。

ですが昨今のビッグモーターなどの不正が明るみに出ているなど、その環境は変わろうとしています。給料や待遇が変わったときには整備の道を考えてもいいかもしれませんね。

今回の記事を少しでも参考にして楽しく幸せな人生を歩んでください。

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