【僕がたった3か月で会社を辞めた理由】整備士としての新卒入社から辞職までの流れ

丘に座る男 雑記

自動車整備士として四月に新卒入社した僕ですが、たった3か月でやめてしまいました。

今回は、僕が会社を辞めた理由辞めるまでの経緯をまとめたいと思います。

はじめに

1年半ほど前に内定が決まった僕、そして入社した4月の僕、1か月前の働いてた僕、まさかこんなに早く辞めるなんて思ってもみませんでした。

もし僕のように、会社や人と合わなかったり、不満があったりする人のために今回書き残します。それと自分への戒めのために。
終わったことは終わったことですが一応まとめておきたかったりするので。

前提として、僕はアルバイト経験もない甘ちゃんのまま社会人になったこと、そして超絶豆腐メンタルの社会不適合者であることを頭に入れたうえ読んでいただきたいです。

それでも参考にしていただけたら幸いです。

入社から辞職までの流れ

入社したて

4月、外車ディーラーに就職。本社で研修と入社式を終えワクワクして初日を待つ。本社の雰囲気はとてもよく期待してました。

初勤務日、早めに行って会社の人にあいさつしショールームで待機。あとから来た人にもあいさつしましたが僕が来ることを知らない人も、「まあそんなものか」と流しました。
が、この時点でサービスと営業の連携不足の伏線は貼られていました。

その日は大体の説明を受けて終わり、ただバッテリー測定の説明で早々に先輩から不正の自慢話、「入って3日目であれやれって言われてさぁ」

僕のクリーンな開所だという希望は早々に打ち砕かれました。

それでも社会経験のなかった僕はこんなも尾なのかと自分を納得させ仕事をしていきました。

1か月目

そんな感じで始まり時期的にも多い作業はタイヤ交換、点検車検、それに付属してタイヤ洗いと洗車。

僕が入って3人の状態、洗車機もなく全部手洗い、当然間に合わないから新人の僕だけでなく、先輩二人も整備じゃなくて洗車。
この時点で僕はここでの整備に未来が見えなくなっていました。

2か月目

1か月が過ぎある程度のリズムをつかんできたころ。とにかくなれることに必死だった1か月目に比べ色々見えてくるようになります。

人間関係や会社の体制、自分の向き不向きなど。それでもある程度慣れたこと、3か月たてば変わるかもと親に言われたこともあり比較的穏やかに過ごせました。

3か月目

3か月もたとうとし、僕は車検の見積もりや修理もやらせてもらえるようになりましたが、工具は学校時代のもの。

会社で買うからと言われ3か月、買ってもらったのはインパクトのソケット4つだけです。共用工具もろくにそろっておらず、国産と使う大きさの変わる会社ではまともにオイル交換すらできない時も。

かといって自分で買うお金もまだないので先輩に頼むしかありません。そして先輩は工具マニア。だらだらと工具を買った自慢ばかりしてきます。
そもそも最低限の仕事ができるくらいの工具はないとおかしいと思ってたのでどんどん嫌になってきます。

そしてきつかったのが、中途で新しくベテランが入ってきたこと。

もともと整備をするところは3台分しかないのに4人目、しかも経験者が入ってきては僕に居場所なんかありません。
ここらへんになると、作業の観察と洗車で1日が終わる日も増えてきました。

決め手

ここまでの日々でやめたいと思わなかった日がないと気づき、転職を視野に入れ始めます。

いろいろ考えてると、頭はぼんやりし注意力も低下、そこで1回目の事件。

引き渡し直前の車のバンパーをこすります。幸いひどい損傷はなく、お客さんも大丈夫だと言ってくれましたが、ここから悩みのドツボに。

罪悪感と高級車を扱う緊張感と人間関係のストレスで、どんどん頭はもやもや、もやもやどころか朦朧とし始め、普段の生活でも数秒前のことが思い出せなくなったり体を動かせなくなったり。
「これちょっとやばいな」と思ってた矢先二回目。

今度は車と車でガリっと、2台で2000万くらいの。もうメンタルはズタズタ。

もともと激狭駐車場で、社員はほぼ全員ぶつけた経験ありですがそんなこと関係ありません。頭痛や吐き気も軽く出始めていたので辞職の決意をしました。

辞職

ぶつけた数日後に辞職を上司に切り出します。僕は「逃げだろうが何だろうが、どう思われてもいい。絶対にやめなきゃ」そんな気持ちです。実際このまま続けてても、またぶつけそうな気がしましたし仕事に身が入らないのも自明の理でした。

当然止められます、店側からすると5年10年といてもらうつもりだったようです。最近は言った中途の方もすぐフロントに行くし、新しい店舗も考えてると。

でも時すでに遅し、僕はもう限界ですし、店舗移転の話も1年半前から話してましたが、本社の方ではそんな話ありませんと。

とっくに腹の中は決まっていたので僕はすがすがしい気持ちで適当な理由を並べて辞職が決定。2週間後にやめると決まり今に至ります。

辞めた理由のまとめ

ここまで軽く流れを説明してきましたが、詳しく辞めた理由を書いていきたいと思います。

苦手な先輩

入った当初先輩は二人いました。定年間近の寡黙な先輩。30弱のおしゃべりな先輩。

前者の方は好きでしたが問題は後者の方。もともと僕がしゃべる人ではなかったのもありますが、話す内容がずっと自分の話ばかり。

昔改造したバイクや車、峠で攻めてた話、工具自慢、しかも結構話かぶってるし・・・ずっと聞いてるのはつらいです。
しかも他人には興味がないらしく、こっちの話は一言返事をして後は自分の話に。

そんな対応をはたから見てるのもストレスでした。

また我流の強い人で、締めるトルクを聞かれマニュアル通りに答えると「は?」と。それよりずっと低いトルクで締めさせられました。
ちなみにFF車の後輪のハブロックナットです。

苦手な上司

上司も二人いました。ここにも合う上司と合わない上司。

合わない方はどうにもせっかちでずっと動いてなきゃ気が済まないような人でした。相手のことなんか考えず、さっき言ってた指示と食い違うことを平気で言うような人。

50代のベテランの人もどうにもならんああゆう人はといった感じ。

説明されてもないことをやれと言われ、全部後からこうやるんだよとイライラ、しまいには「頭使ってよ」なんて。いや知らないから。

苦手な店長

店長も苦手でした。朝礼の時はいつも同じく「販売台数が伸びていない」と全員の前で営業の悪いところばかり。
ノルマを達成しても営業の悪いことばかり、みんなうつむいて話を聞いてるのか聞いてないのかわからない状態でした。

営業に何の恨みがあるのか、自分も営業マンだたのかわかりませんがいつも説教ばかり。10歳以上年上の営業の方にも、陽気な性格につけ込んで早口でまくし立てるような説教をいつも。
僕が言われているわけじゃありませんが、こんな人が店のトップだと思うと飽き飽きしてきます。

工具

工具がなければ整備はできません。支給するというから待ってたのに結局退職するまでに渡されたのはのはソケットだけ。

あの工具マニア先輩に毎回借りるのも申し訳ないし、長話されるのもあってかなりのストレス。でも借りないと仕事ができない。

最低限支給してもらっても、ほかに何十万もかけてそろえないとろくに仕事ができません。そんな整備士の当たり前にも嫌気がさしました。

欠陥工場と整備環境

3台分のピットと書きましたが、それも横並びならまだよかったかもしれませんが、横二台に縦に一台。なので手前の一台を出さないと奥の一台は出られません。

このせいで手前の作業が遅れると奥の人はすることがなくなるという非効率さ。することがなくなっているベテランの姿を見て閉口しました。

それに加えもともと二人だったからなのか、リフトの上げ下げなどの安全に対する声掛けがありません。気を抜けばいつ事故になるかわからない状況に、怪我をするのも時間の問題だと思いました。

謎の残業時間

入社してすぐの店長との面談で、終わらない作業があったら残業と言われました。それ自体はさも当たり前のことで全く不満はありませんでした。

しかし誰か一人の残業のためにサービス全員が残るという無駄があるなんて聞いてません。誰か一人の終わらない作業を、ベテランも含めてボーっと眺めるだけの1時間残業なんてのもありました。

残ってる作業のない日だってだらだら話が長引いて結局帰るのは30分遅れなんてのも。

会社からしたって残業代が増えるだけなのに・・・ほんとに意味が分かりません。次第に「こんな無駄な時間過ごしてていいのか」「絶対もっといい使い方があるはずだ」思うようになりました。

4人目

やっぱりこれがかなり大きかったように思います。無駄が嫌いな僕が無駄な存在になったことが。

さらに4人目となった中途の方は元気いっぱいで20歳の僕よりやる気に満ち溢れています。声もすごく大きくて、まさに体育会系といった感じ。

年上かつこの会社では2か月だけ後輩、僕よりがつがつしてるので雑用含め仕事は全部取られて行きます。僕がなよなよしてるのも悪いんでしょうけど。

それにもともと国産ディーラーのせいかずっと作業したがります。明日やればいい作業を今日中に終わらそうとします。心の中でセルフブラック人間と呼んでいました。

しかも「この会社に骨をうずめるつもり出来ました!!」なんて言うもんだから僕はお先真っ暗な感じ。上はいったい何を考えてるのと毎日思わずにはいられませんでした。

休憩

この会社には昼休憩と、午後にもう一度休憩があります。最初のうちはちゃんと取れていました。

でもさっきの中途方はとても元気があるようで、昼休憩は遅く始まり早く終わるように、午後の休憩も働き続けようとするものだから次第にないのが普通になっていきました。

1か月もしないでこの変わりようですから、今後どうなるかなんて考えたくもなくなっちゃいます。休憩なしの肉体労働はきついものです。

根本的な原因

さんざん言ってきましたが、「結局自分には合わなかった」それだけなんじゃないかとも思います。

人と一緒にいるのが得意でない、肉体労働する体力がない。この根本的な問題があったのに自己分析できてなかった僕の失敗でもあります。
人とコミュニケーションをとるのが苦手、立ってるだけで疲れてくる、絶対整備士なんか向いてませんでした。

こんなことアルバイトの一つや二つしてれば分かっただろうに、後悔先に立たずです。まあすぐ気づけて良かったと思った方がいいのか。

まとめ

ここまで書いてきてなんですが、苦手な先輩も上司も別に嫌な人じゃないんです。気軽に話しかけてくれる先輩で、上司もジュースとかおごってくれました。でも合わないただそれだけ。
こんな会社を普通だと思って長く務める姿には尊敬の念すらわいてきます。

だからってやめない理由にはならないです。苦手な人は苦手だしつらいものはつらい、自分がダメなんだと思って続けてもいいですが心や体を壊しては元も子もないと思います。

それにまだ学校にいてもいい年齢、それならもっと自分に合う生き方を探してもいいんじゃないかと思いました。

これが今回の新卒入社から3か月で辞職するまでの流れと理由です。

とにかく人が苦手だと分かったので次はなるべく人と関わらない仕事にします。とりあえずピザの宅配バイトから。

失敗もそこから学べばなんとやら。なにはともあれ、前向きに生き続けるだけです。

最後になりますが、辞めるか辞めないかの境界は、辞めたい理由を書きだしそれが辞めないと解決できないものなのかを見ればとても簡単です。

今お悩みの方の参考にしていただけたら幸いです。

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