オフローダーの定番?!【ブラッドレーVってどんなホイール?】その特徴や歴史について

ブラッドレーVを履いたJB64 クルマのこと
画像引用:4×4エンジニアリング公式サイト

ランクルやジムニーに乗っているなら一度は耳にするブラッドレーV
精悍な5本スポークはオフ車らしく、もはやクロカンやオフロードのアイコン的存在でもあります。

ノーマルのままでも、カスタムされていてもオールラウンドで似合うブラッドレーVは一度はいてみたい憧れのホイールです。

そこで今回は、「ブラッドレーVてどんなホイールかよくわからない」方や、実際に購入を検討している方に向けてその特徴歴史をまとめてみたいと思います。

歴史

はじまり

「ブラッドレーV」の元祖は1983年に登場した「ブラッドレー01」にあります。

当時、日本のオフロードホイール市場は非常に小さく選択肢はほぼアメリカのホイールでした。そんな中発売された「ブラッドレー01」はオフローダーの中で広まっていったのです。

そして88年のパリダカにてホイール供給をした4×4エンジニアリング、その大会でホイールは衝撃に耐えられず変形してしまいます。その失敗が「ブラッドレーV」の登場につながりました。

ブラッドレーを履いたランクル70
画像引用:4×4エンジニアリング

「ブラッドレーV」の登場

発売当初、最初に広がりを見せたのは日本ではなく、よりオフロード競技の盛んなヨーロッパでした。

そこでの大きな反響は、やがて日本国内にも届き認知されていくようになります。その後、トヨタや日産などといった大手自動車メーカーに注目され、これが生産ラインで装着される初の社外ホイールにまでなったのです。

そうして信頼を勝ち得ていった「ブラッドレーV」は20年がたつ今でも多くの人に愛され、ラリーなどでの競技でも多く使用されています。

「ブラッドレーV」の特徴

圧倒的な頑丈さ

「ブラッドレーV」のいったい何が人を引き付けるのか?それはオフロード出の最優先事項である耐久性にあるでしょう。

材料歩留まりが良く、強度も高いうえ、靭性もある低圧鋳造1ピース構造を採用。徹底した品質と耐久性の向上は、あのパリダカでの悔しさがどれほどのものだったか想像できるほど。

さらに走行テストでは、専用のオフロードコースでパンク状態、そしてなんとタイヤなし状態でも実施されておりそのこだわりが見れます。

細かな配慮

耐久性のほかにも、オフロードではうれしい小さな配慮がなされています。それがホイールのビードシート部の「ローレット加工」と呼ばれるもの。

この細かな凹凸によりビードは滑りずらくなり、瞬間的に大きなトルクがかかった際のホイールの空転を防ぎます。

これにより様々なオフロード環境での走破性に貢献しているのです。

ブラッドレーVのローレット加工
画像引用:4×4エンジニアリング

外見

見た目の特徴といたらなんといってもその5本スポーク。

何十年たっても古臭さを感じないデザインは、その耐久性と相まって一生もののホイールとなってくれるかもしれません。

このデザインは今や王道中の王道、JA11の純正アルミもとてもよく似た形状です。

カスタムや履くタイヤのよっても性格が変わり、大自然から街中にも溶け込める自由自在なホイールとなってます。

カラーとサイズ

現在、公式サイトの方では「ブロンズ」「ブラック」「ホワイト」など計10種類のカラーバリエーションが展開されています。
また、フェイスデザインと言って、リムやディスク部のデザインやサイズの異なるホイールを選ぶことができます。

サイズに関しては、ジムニーやランクルなどのよく採用される車種はそろっており、23種類ものサイズが設定されているので自分の車種と合うものがあるか一度見てみてもいいでしょう。

実用重視でもルックス重視でも

長い歴史のある「ブラッドレーV」。それだけ人々に愛される魅力が詰まったホイールです。

その高い耐久性は、決してオフロードを走るという人だけでなく、普段使いでも長く使い続けることのできる相棒として選ぶ理由にもなります。

そして実用面だけでなく、飽きの来ないシンプルなデザインはいつになってもかっこいい。

「ブラッドレーV」はどんな人にもお勧めできるホイールです。