【ジムニーのスペアタイヤ移設】注意点やおすすめブラケットを解説|車検・保安基準適合を目指そう!

クルマのこと

パーツも豊富で、いじりやすいジムニー。数あるカスタムの中でも、手を出しやすく、定番でもあるのが、”スペアタイヤの移設”です。

しかし手軽にできるカスタムながら、少し間違えると保安基準を満たせず違法改造車になる可能性があるもの事実。そのまま乗っていて事故を起こした場合保険が適用されないということもあるようです。そうでなくても、車検に適合した状態で気持ちよくジムニーの乗りたいものです。

そこで今回は、乗っている人が多いJB23・JB64ジムニーのタイヤ移設に関してその方法おすすめの商品注意点などを解説していきたいと思います。

スペアタイヤを移設する理由

スペアタイヤを移設する理由は主に3つだと思います。

1|見た目

まずは見た目。タイヤの位置を上、斜め上にオフセットさせることで純正との雰囲気が意外に大きく変わります。

JB64スペアタイヤ位置比較

引用:ヤフーショッピング ショウワガレージ

どうでしょう?小さな違いですが、上にあげた方がリアの重さが減り軽そうな雰囲気になりませんか?
純正のスペアタイヤ位置にどこかもっさり感を感じているなら、移設してみると改善するかもしれません。

そして、純正では裏側に取り付けられているホイールですが、アルミホイールをスペアタイヤにして、それを表にしたい人なんかもブラケット(タイヤを取り付ける土台)を変更しているようです。

2|ナンバー移設

2つ目はナンバー移設をするためにタイヤを移動するという理由。JB23の場合はスペアタイヤをとってしまって、ついていたボルトを利用してナンバーを取り付けるカスタムもあります。

しかし、スペアタイヤの安心感、見た目の好みなどで取り付けたままナンバー移設をしたい方もいるはず。僕もそうです。

よくあるのはこんなジムニーではないでしょうか?

このように、リアバンパー交換に伴ってナンバーを移動させるスペースを確保するためにスペアタイヤを移動させることがあります。

3|大径タイヤの装着

そして最後が、大径タイヤ装着のための移設です。本格的なオフロード車であるジムニーでは、林道などの悪路を走行するために、純正タイヤ(175/80/r16)から大きなサイズのタイヤ(185/85/r16や195/r16)に買える人が多くいます。

しかしその大きなサイズのタイヤをスペアタイヤとしてそのまま取り付けると、バンパーなどに干渉してしまうことがあります。それを避けるためにオフセットさせることがあります。

純正ブラケットでギリギリ

手軽にできてメリットもある移設ですが、ほとんどの場合は純正ブラケットから社外のものに付け替えるかと思います。しかしここに気をつけるべき点があるのです。

軽自動車の最大の全長(フロントの先からリアの最後まで)が3.4000㎜これを超えると普通車の規格となってしまいますが、JB23の全長は3.395㎜で、JB64も3.395㎜です。そして、ブラケットはボディにボルトで取り付けられているので全長に含まれます

またブラケットは指定外部品(全長±3センチを超える場合届け出が必要)なので、3.395㎜から30㎜を超えるブラケットを取り付けた場合、その時点で軽自動車規格からはみ出してしまい車検に通らない違法改造車になってしまうのです。

純正ブラケットはどうなのかというと、実はタイヤを外すと、ボルトが倒れて格納、これで基準を満たしています。(ちなみにスペアタイヤ自体は積載物で全長には含まれないとのこと)

これはJB23でもJB64でも同じで、普通車であるJB74などは固定式のブラケットが付いています。

JB64純正ブラケット

このように軽自動車規格いっぱいに使って作られたジムニーは、ブラケットまでぎりぎりに作られており、適当な社外品を買ってしまうと公道を走れなくなってしまいます。もちろん、普通車に構造変更すれば使用可能です。

保安基準を満たすには

そうはいったって移設したいものは移設したいですよね。保安基準を満たして移設するにはどこに気を付ければよいのでしょうか?

まずは商品説明での記載内容です。説明欄に車検対応と書かれていないものはいったん疑いましょう。また、競技用と書かれているのはほとんどが車検非対応の場合が多いです。
これはブラケットに限らず、マフラーやオーバーフェンダー、他車種でも同じなので公認を取らず公道を走行するなら取り付けないようにしましょう。

もう一つが固定方法です。指定外部品でもはみ出した部分が簡易的取り付け方法(道具を使わずに取り外しできる取り付け)だと届け出をしなくてもいいという決まりがあります。トラックでよく見る幌なんかがそうです。ジムニーだと蝶ナットを使い車検対応をうたっている製品もあります。

違法になってしまうブラケット

ここまでどんなブラケットが保安基準に適合し、車検対応になるかを見てきましたが、実際にどんな製品があるのか例を見ていきたいと思います。

これから紹介するのは、変更を届け出ないと公道では使えないものであり、普通車や行動以外なら全く問題なく使えるのものですのでよろしくお願いします。決して製品を悪く言うつもりはありません。

JB64

JB64用の移動ブラケット、まずは真上に移動できるブラケットはこちら。
安心のモーターファーム製で、丁寧に車検非対応と書かれています。

純正ブラケットを取り外し、ボルトオンの簡単取り付け、奥行きが約11cm~15cmまでスライド可能で、ホイールを表向きに装着できます。

もう一つは斜め上に設置するタイプのブラケット。こちらもモーターファーム製となっています。

斜めに移動し純正とはかなり雰囲気が変化。ホイールも表向きに装着できますが、残念ながら車検非対応です。JB74で使いましょう。

JB23

KプロダクツのJB23の真上オフセットできるブラケット。上だけでなく下にもオフセットできる商品です。

明記はされていませんが、ボディ側とホイール側がボルトで固定されるので車検非対応だと思われます。

そしてこちらがRPGの斜めオフセット用。大きく移動できて、ナンバー移設のスペースも余裕で確保できます。

かなりお手ごろ価格ですが、当然車検非対応ですので、安易に購入して取り付けないようにしましょう。

違法にならないブラケット

そのままでは車検に通らないような製品が多く出回っていますが、ちゃんと車検対尾の製品もあります。

車検非対応のものよりもお高くなっていますが、頻繁に買い替えるものではないうえ、車検毎に外す手間、保険費用が出なかった時のことを考えると、そう高くない出費だと思います。

JB64

こちらが車検対応の上方移動タイプ。ショウワガレージからの製品です。

オフセットの機能はそのまま、ボディ側とホイール側の台座を分離し簡易的取り付けとすることで車検に対応した形となっています。

こちらもショウワガレージ製のブラケットで、同じく簡易的取り付けで車検対応となっています。

斜め移動タイプで、2タイプ販売してくれているのはうれしいですね。

さらにどちらの製品もホイールを表向きに取り付けることが可能となっています。

JB23

こちらがJB23用で上方移動できるブラケットです。比較的安価で、現在僕自身も使用しているブラケットになります。ホイールの表向き装着はできませんが、上へ135㎜オフセットできます。

ホイール固定用のボルトをスタッドボルト(頭のないボルト)を使用することで簡易的取り付けを達成。車検のに通る仕様となっています。

そして最後の紹介になるのがワイルドグースのブラケットです。こちらは奥行きが調整でき、ホイールが表向きに装着できます。

JB64のものと同様に蝶ナットでの固定で車検対応となっている製品です。

簡単だけど罠がある

今回のように車のカスタムには、やるのは簡単だけど保安基準に適合させることが難しいことが多くあります。

面倒だから、お金がないからと言って不適後のまま乗っているといつ痛い目を合うかわかりません。痛い目を見るのが自分ならまだしも、他人を巻き込んでからでは遅いです。

ぜひ手を付ける前に、構想を練り下調べをして、安心安全合法に車のカスタムを楽しみましょう!

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