【JB23ジムニーのデフオイル交換】交換方法、交換時期、粘度などまとめ

JB23ジムニーのフロントデフ クルマのこと

今回はJB23ジムニーのデフオイル交換をやっていきたいと思います。

走行距離14万㎞弱で購入してから二年半。前オーナーがいつ交換したかわからないので、早く交換しようと思いながらも17万㎞を超えてしまいました。

今年のお盆は時間があるので、ミッション・トランスファのオイルと一緒に全部交換することにしました。

デフオイルとは

車のカーブするときなどに生じる左右のタイヤの回転差、これを吸収するためにディファレンシャルというものがあります。
左右のタイヤとタイヤの間にある丸だったり四角だったりするやつのことです。

中身は金属のギアで構成され、回転しているのでエンジンやミッションと同様オイルが必要になってきます。これが今回交換するデフオイルです。

オイル交換の頻度

JB23のデフオイルの交換時期は、前回の交換から40000㎞、シビアコンディション(悪路での走行やストップアンドゴーの多い使い方など)では20000㎞での交換が推奨されています。

ミッションやトランスファと同じなので同時に交換すると管理が楽でいいかもしれません。

今回は、前回いつ交換したのかわからいので開けるのが怖いですね。

指定の粘度と量

使うべきオイル粘度は、GL-580w-90です。

80wが低温時の粘度、90が高温時の粘度を表し、数字が大きくなるほどドロドロと固くなっていきます。指定の粘度未満のオイルはなるべく使わないようにしましょう

GLとはアメリカ石油協会(API)の定めたギヤオイルの規格で、1から5までの間で数字が大きくなるほどギヤの保護性能が高くなります。
粘度同様、指定のグレード未満のものは使わないようにしましょう

量は1から4型までが前1.35Ⅼ・後1.5Ⅼで計2.85Ⅼ、5型からが前1.7Ⅼ・後1.4Ⅼの計3.1Ⅼとなっています。

もちろん計ってもいいですが、あふれるまで入れればいいので、買ったオイル量がぎりぎりでなければあまり深く考える必要はないと思います。

そろえた工具とオイル

今回必要になったものはこちら

デフオイル交換に使った工具とオイル

用意したオイルはJXエネルギー(エネオス)の80w‐90・GL-5のデフ・トランスミッション兼用オイル。ミッションとトランスファにも使うので、ペール缶で20L購入しました。

20Ⅼで1万ちょいという高コスパ、4Lで探すと4,5千円とかするので・・・一応大型車用ですが、大型行けるならジムニーも余裕でしょって感じです。ご使用は自己責任でお願いします。

工具で買ったのは、10㎜のドレン用の四角いソケットオイルを入れるためのサクションガン、固いときように30㎜スピンナーハンドルくらいです。仕事じゃないのでアストロので十分使えます。

そのほか残ってたシールテープパーツクリーナーはあったやつ、オイル受けやラチェット、ボルトのガスケットをとれるのがあると便利です。

作業

フロントデフ

早速やっていきます。まずはフロントデフから。

JB23のフロントデフキャリア

フロントデフキャリアを前から見たものです。正面のボルトが後でオイルを入れるフィラーボルト。斜め左下の突起がドレンボルトです。

ドレンが緩まなかった時のために、最初はフィラーから緩めましょう。今回はすんなり緩んでくれました。出てきたオイルはとてもきれい、鉄粉もそんなについてません。あんまり4WDで走らないからでしょう。

パーツクリーナーで綺麗にして、シールテープを一周させます。ほんとは液体ガスケットが望ましいですが、シールテープが残ってたので使ってみました。

エアインパクトもエアも漏れなかったので試しです。試走して漏れてきた時は液ガスにしたいと思います。

JB23のフロントデフキャリアのドレンボルト

こんな具合でシールしたので締めていきます。普通のボルトのように頭がなく、永遠に締まっていきますので注意。規定トルクは27N・mです、がトルクレンチがないのでもともと締まってた位置のツラまで締めていきます。

締めたら今度はオイルを入れていきます。サクションガンがここで活躍します。
ペール缶から吸い取ってデフに注入。三回ほどであふれてきました。計らなくてもこれでオーケーだす。

JB23のフロントデフが規定量になった様子

フィラーボルトを綺麗にして、シールテープを巻いてパッキンを取り付けます。

ついてたパッキンは樹脂製のものがついてました。今く買うと銅製のものらしいです。今回は面倒なので繰り返し使用します。通常再使用はできないので、皆さんはちゃんと変えてくださいね。

フィラーの規定トルクは53N・mですが、トルクレンチはないので雰囲気で締めました。樹脂パッキンなのであまり強すぎない程度でしっかりと。

パーツクリーナーで綺麗にしたらフロントデフオイルの交換は終了です。

リアデフ

リアデフも同じ手順で交換していきます。まずフィラーボルトからのドレンボルト。

これが緩める前のドレンボルト。やっぱり周りの突起とツライチの状態で漏れてきてないので、トルクレンチない方は参考にしてみてください。

JB23のリアデフのドレンボルト

それではドレンを緩めてオイルを抜いていきます。フロントは綺麗で黄色いデフオイルの色でしたが、リアはやっぱり汚れてるようです。

劣化してか茶色に、それに黒の鉄粉の黒が混ざってる感じです。リアのドレンボルトはフロントより大きなマグネット付きで、かなり多くの鉄粉が付いていました。

JB23のリアデフオイル
鉄粉だらけのドレンボルト

綺麗にしてシールテープを巻き、ツラまで締めます。締めたらフロント同様サクションガンでオイルを入れていきます。

フィラーも綺麗にして、シールテープを巻きますが、リアの樹脂パッキンがひび割れてきて割れそうです。でも今から買う訳にもいかないので、割れそうなところを包帯のように気持ち補強してそのままつけちゃいました。

JB23のリアデフのフィラーボルト

漏れてきたら変えることにします。

締め付けたら終わりです。ちなみに規定トルクはドレン、フィラーともに前と同じです。

この後、数キロほど試乗してきましたが、前後ともに滲み、漏れなどは今のとこ確認できてませんのでこれにて終了です。

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お手軽整備

いかがでしたでしょうか?ジムニーのデフオイル交換はとても簡単です。

ジムニーは車高が高いので、ジャッキアップなどしなくても全然大丈夫。必要な工具も少なく、細かい作業もないので初心者の方でも取り組みやすいメンテナンスの一つだと思います。

足回りの整備頻度は少ないので、壊れて大きな出費になる前に自分で気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか?

参考にしていただけたら幸いです。